患者様からお聞きしました。交通事故に遭って大変だったこと。其の三「低体温症になり、命の危険を感じた」|2017/11/16
みなさんこんばんは!
鹿児島市でむち打ち治療をしております、まつだ整骨院、院長の松田です。
今回は患者様にお聞きした、交通事故にあって大変だったことの第三弾です。
なかなか怖い話ですが、対処法を知っているといざという時に役に立つかもしれませんので、興味のある方は読んでみてください。
【低体温症になり、命の危険を感じた】
当院でムチ打ち症を治療中の患者様から聞いたお話。
ある晩、眠れずに起きていたら、夜中の三時ごろ急に寒気がしてきたそうです。
熱でもあるのかと体温計で体温を測ると、なんと34.5℃!!
震えとめまいが襲ってきて、意識がもうろうとしてきたそうです。
体温を上げなければ!と思い、お風呂を沸かして入ろうと思ったそうですが、
服を脱いだら逆に危ないのではないかと思い、毛布をかぶったり暖房を強めたりして、治まるのを待ったそうです。
もうろうとする意識の中で「もしかしたらこのまま死ぬかも・・・」とまで考えたそうで、救急車を呼ぼうとも考えたそうですが、
そのまま眠って(意識を失って?)しまい、気が付いたら朝だったようです。(体温は正常まで戻っていました)
さて、ここで「低体温症」について簡単に説明します。
低体温症とは体の深部体温が35℃以下になった状態を言い、
「35~32℃の軽度低体温」と「32~28℃の中等度低体温」と「28℃以下の高度低体温」とに分かれます。
今回はおそらく軽度低体温だったのでしょう、症状としては「震え」「手足の冷え」「手足が蒼白になる」「内蔵機能が低下」「軽い意識障害」などが見られました。
しかし、そのまま悪化し中等度~高度低体温になると、命の危険が高まりますので、軽度の段階といえど的確な対処が必要となります。
【低体温症(軽度)の対処法】ですが、
①暖房などで部屋を暖かくする。
②衣服や毛布などを身にまとい、体温を逃がさないようにする。
③ホッカイロなどで、「わきの下」や「太ももの付け根(鼠径部)」を徐々に温める。
④暖かい飲み物をゆっくりと飲む(コーヒー、アルコールは適さない)。
というのが基本です。
「お風呂に入る」という方法は、
服を脱ぐときに体温を奪われる危険性や、
急激な体温上昇をまねいてショック症状を起こしてしまうリスク、
などがあり、適していません。
今回当院の患者様は冷静な判断で対処されたと言えます。
さて、そもそもこの低体温症、交通事故のケガ(むち打ち症)の影響で起こることなのでしょうか?
実は「むち打ちのタイプ」によっては十分起こりうることなのです。
「むち打ち症のタイプ」は大きく分けて
①頸椎捻挫型:首の骨や関節を痛めたもの。痛みは首に限定されることが多い。
②神経根型:首から頭や手や背中に伸びる末梢神経を痛めたもの。手の痺れ、頭痛、背中の痛みなど。
③自律神経型(バレ・リュー症候群):自律神経を痛めたもの。めまい、耳鳴り、内臓不調、発汗、体温調節が上手くできないなど。
④脊髄型:首の骨の中を通る神経の束を痛めたもの。手足の痺れ、歩行障害、膀胱直腸障害など重篤なものも。
このうち低体温症は③自律神経型のムチウチ症で起こると考えられます。
当院の患者様は①と②と③の型が複合しているむち打ち症なので、今回のような低体温症状が出たわけです。
今回のケースはさすがに笑い事では済まされず、対処を間違えば命の危険性もあったと思います。
改めてむち打ち症の怖さと、症状の多様さを思い知らされました。
それでは今回はこの辺で。
たかがむち打ち症!と思わずに、
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